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【ライフスタイル】ハイヒールを履くと脚が疲れる理由は筋繊維とアキレス腱に関係する?

女性美容

Posted on 2010.7.20

heelハイヒールは女性の脚を長く美しく見せるファッションアイテムとして愛用されています。しかしながら、歩き難さや足の疲れを感じながら、絶えに絶えてハイヒールを履く女性も少なくないはず。
そ のメカニズムについてManchester Metropolitan UniversityのMarco Narici博士と、University of ViennaのRobert Csapo博士が、7月16日付のJournal of Experimental Biology.に発表した内容によると、5cm以上のハイヒールを2年以上定期的に履いていた女性のうち、ヒールのない扁平な靴で歩いたときに不快感を 感じる女性は、ハーヒールを履かない女性よりも、ふくらはぎの筋繊維が13%ほど短く、アキレス腱が太くて固いことがわかりました。
この研究は20歳~50歳の女性で5cm以上のハイヒールを2年以上履き続けて、ヒールのない扁平な靴で歩いたときに不快感を感じる11人のグループと、ハーヒールを履かないグループで比較したものです。
ま ずMRI検査でふくらはぎの筋肉量を測定したところ、2つのグループに優位な差は見られませんでした。しかし、超音波検査でふくらはぎの筋繊維を調べる と、ハイヒール着用者のふくらはぎは、ハイヒール非着用者に比べて13%ほど短く、アキレス腱も固く、分厚くなって、伸縮性が落ちていることがわかりまし た。つまり長期間ハイヒールを履き続けることによって、筋繊維とアキレス腱が短くなり、これが原因で、ハイヒールを脱いだときに突っ張るような歩きにくさ を感じたり、疲れやすくなったりするのだという結論に達したということです。
博士らは単にハイヒールが脚に悪いという結論ではなく、ハイヒールを脱いだときに十分にストレッチを行って、アキレス腱や筋肉をほぐすことが重要だと述べています。