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【ライフスタイル】妊婦の受動喫煙は子宮内の胎児を害する!
女性
Posted on 2011.3.11
非喫煙者の妊婦が喫煙者のタバコの副流煙を吸い込む、いわゆる受動喫煙状態にさらされることにより、胎児が死産、先天性欠損などで害 されるリスクが高まることが英国・ノッティンガム大学のJo Leonardi-Bee博士らが、Pediatrics 2011年3月7日オンライン版に発表した研究でわかりました。
博士らは、これまでに 発表された19の信頼性の高い非喫煙者妊婦と受動喫煙に関する研究(北米の妊婦を対象としたものが10件,南米1件,ヨーロッパ5件、アジア3件)をメタ 分析しました。データを分析した結果、非喫煙妊婦が妊娠中に受動喫煙することで、死産のリスクが23%高くなっていることが明らかになりました。また出生 した新生児が先天性奇形であるリスクも13%増加していました。
博士は、以前の自分たちの研究から妊娠中に受動喫煙状態にさらされた母親から生ま れた新生児は、そうではなかった母親から生まれた新生児よりも平均33g小さく、2500g以下の低出生体重児が産まれるリスクが高いことが明らかになっ ていたことから今回の研究を企画しました。
今回の研究結果を受けて、非喫煙妊婦が受動喫煙した場合、悪影響が生じるのが、どの時期が最も危 険なのか、またなぜどのようなメカニズムで胎児にこのような悪影響が生じるのかはまだ明らかではありませんが、女性が妊娠前と妊娠中にタバコの煙に曝され ることを避けることが、赤ちゃんのために非常に重要であることがあらためて確認されたとしています。