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【ビューティー】更年期の女性は顔のシワで骨密度が予測できる!

女性美容

Posted on 2011.6.12

medmilk米国・エール大学医学部のLubna Pal准教授が2011年6月4~7日ボストンで開催されたThe Endocrine Society's 93rd Annual Meeting(内分泌学会93回年次総会)で発表した研究で、更年期女性は顔のシワが深く多いほど、骨密度が低いという相関関係があり、したがって顔のシワで骨密度を予測することが、可能であることが明らかになりました。
准教授らは40代後半から50代前半の最後の月経があってから3年以内、かつホルモン補充療法をしておらず、美容皮膚科などで顔の皮膚に関する何らかの施術を受けたことのない更年期女性114人を対象に、顔のシワと骨密度を調査し、データを分析しました。
顔のシワはLemperle wrinkle scale(シワの深さを6段階で評定する尺度)を用いて、顔と首にあるシワの数と深さでスコアが取られ、皮膚のハリは額と頬を「デュロメーター」という固さを測定する機器を使用して測定されました。
また骨密度に関しては、DEXA法(二重X線吸収測定法)と、踵骨による超音波骨密度測定法の二つで測定されました。
データを分析した結果、顔と首のシワが多く深いほど骨密度が低いという相関関係があり、また額と頬の肌のハリがしっかりしているほど骨密度が高いことがわかりました。
そして骨密度に関しては骨盤、腰椎、踵など全ての部分について当てはまっており、また骨密度に影響するとみなされている年齢や体組成など、他の要因とは独立に相関があることが明らかになりました。
この結果から准教授は、骨密度の測定は、費用と時間がかかるので、顔のシワで骨密度が予測できれば更年期以降の女性にとってはメリットが大きいとし、また原因に関しては皮膚のハリとシワ、骨密度はいずれもコラーゲンに関係しており、年齢とともに体のコラーゲンに変化が生じて、こうしたシワと骨密度の相関が生じているのではないかと考えられるとしています。