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【食】コーヒーをたくさん飲む女性は子宮体がんリスクが低い

女性病気食

Posted on 2011.11.29

米国・ハーバード大学のEdward Giovannucci教授らが、Cancer Epidemiology, Biomarkers & Prevention 2011年11月22日オンライン版に発表した研究で、毎日4杯以上コーヒーを飲んでいる女性は、1日に1杯未満しか飲まない女性 に比べて、子宮体がんリスクが25%低いことが明らかになりました。
教授らは1980年に30歳から59歳だった看護師の女性を2002年 まで継続的に調査し(その間6回質問調査が実施された)、67.470人から得られた健康データと生活状況データからコーヒー消費と子宮がんの発症リスク の関係を分析しました。コーヒー消費の状況に関して、調査対象者のコーヒー飲用状況データを基に、月に1回以下(全く飲まない)から毎日6杯以上まで、6 段階に分けて子宮がんの発症との相関性を調べました。
20年以上の長期に渡る調査期間中に、調査対象者のうち672人が子宮体がんを発症し ていましたが、毎日4杯以上コーヒーを飲んでいた女性は、1杯未満の女性に比べて子宮体がんリスク25%が低下しており、さらにそれがカフェイン入りコー ヒーのみの場合では、30%低下していることがわかりました。
coffeeカフェインレスコーヒーの場合は、若干低下傾向を示していましたが、有意差があるまでには至らず、紅茶は子宮体がんリスクに何ら影響がありませんでした。
教授らはこの結果について、カフェイン入りのコーヒーを毎日4杯以上飲むことが、子宮体がんリスクを低下させていることは明らかになったけれども、この研究 の調査対象者が看護師であり、彼女たちは一般女性よりも健康に気を使っているために、コーヒーに砂糖やクリームを加えず、いわゆるブラックで飲む傾向が高 いということ、したがって出来るだけブラックで飲むことを勧めるとし、砂糖やクリームをたくさん加えて飲む傾向が高い一般人の場合には、この結果が当ては まるかどうかは今後さらに研究が必要であるとしています。