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【食】女性の食事のスピードは一緒に食事する人に影響されやすい!

女性食

Posted on 2012.2.3

shokuji良く噛まずに早食いすることが過食につながり、肥満の原因となりやすく、適量の食事で満足感を得るためにも咀嚼の回数を多くしてゆっ くりと食べることが健康にも肥満の予防にも良いと言われています。そうしたゆっくりとした食事をしたければ女性の場合は、特に一緒に食事をする人を選ぶべ きであるということが、オランダ・ナイメーヘン・ラートボウト大学(Radboud University Nijmegen)のRoel Hermans博士が、PLoS One 2012年2月1日オンライン版に発表した、食事と同調性の研究で明らかになりました。
博士らは これまでの研究で、人間は周囲の食行動に影響されやすく、たくさん食べる人と一緒に食事をすると、いつもより過食になったり、またその反対に少食の人とい ると、少食になったりしやすいことが示唆されてきましたが、具体的な実証研究例がほとんどないことから、70人の若い女性(平均年令21歳)を対象に2人 一組にして実験を行いました。
実験内容は被験者女性を2人一組にして研究所に作られた観察用の「本物のダイニングバー」で一緒に食事をさ せ、その際の片方の女性だけに、事前に実際に食べる量を指定してありました。指定された実際に口にする食事の量は多め、中ぐらい、少なめ、の3パターン で、さらに配膳される際に盛り付けが少なめと、中ぐらいの2パターンに分けられ、合計で6つのパターンによって実施され、2人の食事の際の口にするタイミ ングと、噛むスピード、噛んだ回数が観察記録されました。
データを分析した結果、お互いに相手が食べ物を口にすると、それに同調して自分も食べ物を口にするというパターンが統計的に有意に出現し、特に食事の開始時点では食べ終わる頃と比べて、3倍も同調することが明らかになりました。
この結果について博士らは、摂食量が一緒に食事をする相手に影響されることに関して、部分的にでも立証できたとし、今後は子どもや男性などに関しても研究を実施したいとしています。