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身長とBMI値が高い女性は子宮がんリスクも高い!
女性病気
Posted on 2012.4.18
英国・オックスフォード大学のがん疫学調査グループがPLoS Medicine 2012年4月6日号に発表した研究で、身長とBMI値は子宮がんリスクに大きな影響を与えており、身長が高いほど、またBMI値が高 いほど、子宮がんリスクが高いことが大規模なメタ研究分析の結果明らかになりました。
研究グループは、これまでに発表された女性の体型と子 宮がんリスクに関しての研究結果の結論が一致していないものもあり、明確な結論を得るに至っていなこったことから、国際規模で関連する発表済みのものだけ でなく、未発表の研究結果のデータも取得し、データを分析しました。
研究グループではこうして集められた47の研究から、身長、体重、BMI値のデータ を、子宮がん患者の女性25.157人分と比較対照となる子宮がんではない女性81.311人分(平均身長162.7cm,平均BMI値25)をさまざま な子宮がん発症に影響を与えると考えられる要因を調整した上で、身長とBMI値それぞれと、子宮がん発症リスクの増減を分析しました。
データを分析した結果、身長が5cm高くなる毎に、7%子宮がん発症リスクが高まることが明らかになりました。また閉経期のホルモン治療を一度も受けたことのない女性に関して、BMI値が5増える毎に、10%子宮がん発症リスクが高まることもわかりました。
BMI 値と体重のリスク増加はそれぞれ、BMI値25で8%増、BMI値30で13%増、体重のみに関しては70~79kgでは7%増、80kg以上になると 18%増でした。研究グループは先進国では子宮がんが増加しているが、女性の身長が以前より高くなりつつあり、またBMI値も上昇傾向にある事実から、他 の要因を除いても身長、BMI値が子宮がん発症リスクを増加させていることがわかったことで、子宮がんが増加していることの一つの理由が明らかになったの ではないかとしています。
医療ジャーナリスト 宇山恵子
PLoS Medicine 2012年4月6日号