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【ビューティー】低脂肪食ダイエットで更年期障害の症状が緩和する!
女性食
Posted on 2012.7.19
米国の非営利医療法人カイザー・パーマネンテの研究チームがMenopause 2012年7月9日オンライン版に発表した研究で、 野菜と果物を中心とした低脂肪食によるダイエットで減量すると、更年期障害によるのぼせ・ほてりや寝汗などの症状が減少することが明らかになりました。
こ れまでの研究で、通常よりも体重が重い場合や、体重の増加が、更年期障害のほてりや寝汗などの症状悪化に結びついている可能性が示唆されていたことから、 研究チームはホルモン療法を受けていない17.473人の閉経後の米国人女性(50歳~79歳)を対象に、低脂肪で野菜と果物、全粒粉中心の食事指導を 行った場合の、食生活改善による減量効果と更年期障害関連症状との関係を調査・分析しました。
食事指導による結果として、開始時点の体重よりも4.5kg以上の減量または10%以上の減量に成功した女性は、減量しなかった比較対象グループの女性に比べて、1年後の時点で、ほてり、のぼせ、寝汗などの症状が減少していました。
研究チームによると、体脂肪が多すぎると、身体の熱が発散されにくくなり、その結果として体温を調節するために、のぼせや寝汗が生じてしまう、一方で減量し た場合は、特に体脂肪量減少の効果として、身体に熱が放散されやすくなるので、のぼせや寝汗の症状の減少につながるのではないかとしています。
研究チームでは、上記の内容による低脂肪食が体重減少を伴わなくても、ほてりや寝汗などの症状を減らす効果がある可能性も考えられるので、更に研究を進めたいとしています。