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背の高い閉経後の女性はがんになるリスクが高い!

女性病気

Posted on 2013.7.29

 


アメリカ人の女性を対象とした調査結果によると、背が高い閉経後女性は、さまざまながんになるリスクが高いことが明らかになり、2013年7月のCancer Epidemiology, Biomarkers & Preventionという雑誌で紹介されました。

この調査はアメリカアルバート・アインスタイン大学のGeoffrey C. Kabat博士らが、「女性の健康イニシアチブ(WHI)」という144701人を対象とした大規模調査の結果を分析。そのうち20,928人が12年間の調査期間中に1度以上がんと診断され、その人たちの身長、体重、身体活動性などを分析しました。

その結果、10センチ背が高いくなるごとにがんになるリスクが13%も上昇することがわかりました。この傾向は、19種類の異なるがんごとに調べた結果を見ても違いはなかったそうで、背が高くなるにつれてどのがんもリスクが高くなったそうです。

さらに、皮膚がん乳がん卵巣がん、子宮がん、大腸がんのリスクに13%~17%の増加、腎臓がん直腸がん、甲状腺がん、血液のがんのリスクに23%~29%の増加がありました。

この結果について研究者らは、背の高い女性の方がよりホルモン分泌や成長因子の分泌が活発で、それががんの発生にも関係しているのではないかと分析しています。

多民族国家のアメリカだと、背が高い人種と、背が低い人種があり、人種差がどう関係しているか気になりました。

日本で行われた体格と乳がんの関係に関するコホート研究では、
閉経後の女性のBMIと、閉経に関係なく身長の上昇とともに乳がんのリスクが高くなることが明らかになっています。

Geoffrey C. Kabat, Matthew L. Anderson, Moonseong Heo, H. Dean Hosgood III, Victor Kamensky, Jennifer W. Bea, Lifang Hou, Dorothy S. Lane, Jean Wactawski-Wende, JoAnn E. Manson, and Thomas E. Rohan. Adult Stature and Risk of Cancer at Different Anatomic Sites in a Cohort of Postmenopausal WomenCancer Epidemiol Biomarkers Prev, July 25, 2013