コラムColumn
閉経期の女性はぜんそくに注意!
女性性と生殖
Posted on 2013.9.4
ぜんそくは一般的に、男の子と若い女性に多く見られる病気ですが、40代、50代の更年期を迎える女性にも、ぜんそくになる人が多いことが明らかになり、2013年9月号のAnnals of Allergy, Asthma & Immunology に掲載されました。以前から女性ホルモンと、ぜんそくの関係は、さまざまな研究で指摘されており、2010年にはフランスの研究で、エストロゲンのみ単独のホルモン補充療法(HRT)を受けた女性は、ホルモン補充療法を受けていない女性に比べて閉経後のぜんそくを発症するリスクが、1,5倍も高いことが指摘されていました。今回の研究では、40代50代女性は、同年代の男性に比べてぜんそくを発症するリスクが2倍も高いことが、10年間に及ぶ調査によって明らかになりました。研究者らは、閉経期の女性は、ぜんそくになるリスクが高いことを自覚し、長引くせきなど、ぜんそくのような症状が出たら、早めに医師に相談することを勧めています。
Robert Yao-wen Lin, Rong Ji, William Liao. Age dependent sex disproportion in US asthma hospitalization rates, 2000-2010. Annals of Allergy, Asthma & Immunology, 2013; 111 (3): 176