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女性の肥満を予防する免疫系タンパク質を発見

女性美容肥満

Posted on 2023.8.6

生活の質やメンタルヘルスの悪化によって肥満は増加し、米国の成人30%が肥満と分類されています。 さらに肥満は糖尿病、心血管疾患、新型コロナウイルス感染症などのいくつかの病気の危険因子であり、公衆衛生上の重要かつ増大する懸念となっています。

高脂肪食誘発性肥満のマウスモデルを用いたカリフォルニア大学リバーサイド校の研究結果によると、オスと比べてメスは「RELMalpha」と呼ばれる免疫タンパク質をより多く分泌するため、肥満や炎症から保護されていることを発見し、2023年7月の「eLife」に研究成果が紹介されました。

哺乳類の体内で分泌される RELMalpha は、感染を起こしたときに多く発現し、体の組織を保護する働きをします。RELMalphaは、抗炎症性マクロファージと好酸球という2つの免疫細胞タイプを制御しますが、肥満マウスモデルを調べてみると、オスに比べてメスは、 RELMalphaを多く分泌して肥満を抑制していることがわかりました。また、RELMalphaの働きを抑制したメスのマウスは通常のメスのマウスに比べて体重増加が早く、肥満リスクが高まることがわかりました。

この結果から、RELMalphaを用いた新たな肥満治療薬の開発が期待されると述べています。

【出典】 Rebecca E Ruggiero-Ruff, Jiang Li, Yuxin He, Xinru Qiu, Nancy Lainez, Pedro Villa, Adam Godzik, Djurdjica Coss, Meera G Nair. Sexual dimorphism in obesity is governed by RELMα regulation of adipose macrophages and eosinophils. eLife, 2023; 12 DOI: 10.7554/eLife.86001