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明るい色の果物や野菜は女性を病気から守る

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Posted on 2023.8.23

女性はすでに男性よりも長生きですが、さらに改善された食事法でより良く長く生きることができそうです。米国ジョージア大学の研究から、明るい色の果物や野菜を食べることは、女性の病気予防と長寿を促進する可能性があることが、2022年7月の「Neutritional Neuroscience」に掲載されました。

女性は男性よりも平均的に長生きすることがわかっていますが、健康な状態で長生きするよりも、晩年はリウマチ、認知症などの病気になってしまうケースが多いことも知られています。この研究によると、高齢女性の高い病気発症率は、ケール、ほうれん草、スイカ、ピーマン、トマト、オレンジ、ニンジンなどのカロテノイドを多く含む食品を使った食事によって改善できることが示唆されています。これらの明るい色の果物と野菜は、女性の眼の健康維持、特に加齢黄斑変性の予防と、認知機能低下予防にも重要な役割を果たしそうだということです。

高齢女性が認知症、加齢黄斑変性症、リウマチなどの自己免疫疾患になりやすい理由として、研究者は女性は男性に比べて体脂肪が多いことに注目しました。一般的に体脂肪は、ビタミンやミネラルの重要な吸収源として機能し、妊娠中の女性にとって有用な貯蔵庫になります。ただし、網膜と脳に関しては体脂肪に貯蔵してしまうと利用できるものが少なくなるために、女性の発症リスクが高まるのではないかと推察しています。

これに対して食品からのカロテノイドの摂取は、抗酸化能を高めます。カロテノイドの中でも「ルテイン」と「ゼアキサンチン」は、目と脳の特定の組織に見られ、中枢神経系の変性を直接改善することが示されています。

ルテインとゼアキサンチンはサプリメントでも摂取できますが、食品からの摂取が健康づくりへのより良い戦略だと研究者は分析しています。ちなみにルテインはアドカド、プルーン、ほうれん草、小松菜、ケールに多く含まれ、ゼアキサンチンはキャベツ、ほうれん草、パプリカ、赤い色や黄色の果物に含まれています。

【出典】Billy R. Hammond, Lisa Renzi-Hammond. The influence of the macular carotenoids on women’s eye and brain health. Nutritional Neuroscience, 2022; 1 DOI: 10.1080/1028415X.2022.2084125