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介護に費やす時間が長いほど幸福度が低下。特に女性は…
女性心理病気老化脳
Posted on 2024.12.10
スイスのチューリッヒ大学の新しい研究によると、オランダ、ドイツ、オーストラリアの28,663人の介護者データを分析した結果、介護に費やす時間が長いほど幸福度が低下することが明らかになりました。介護開始後、生活満足度や精神的健康が一貫して低下し、孤独感や不安感が増加する傾向が見られ、特に女性に顕著でした。
研究では、介護の時間や状況が幸福度に与える影響を調査しましたが、介護の激しさや雇用状況、介護者と被介護者の関係といった要因は、全体的な幸福度低下に大きな影響を与えませんでした。つまり、介護者はさまざまな状況で共通の課題に直面していると考えられます。
この調査結果は、非公式介護がもたらすストレスを強調し、特に女性がより集中的な介護責任を負うことが多いため、精神的な負担が長期化する可能性が高いとしています。
研究者は、介護による負担を軽減するために、正式な介護サービスや混合介護ソリューションの導入が必要だと提言しています。これにより、介護者の幸福度を向上させるとともに、非公式介護への過度な依存を減らすことが期待されます。
【出典】 Michael D. Krämer, Wiebke Bleidorn. The Well-Being Costs of Informal Caregiving. Psychological Science, 2024; DOI: 10.1177/09567976241279203