コラムColumn

甲状腺がんが増えるアメリカ

病気

Posted on 2009.7.18

 


アメリカのチェンAY博士らが『Cancer』のオンライン版で報告した内容によると、アメリカでは1988年から2005年の間に甲状腺がんが増加していることがわかりました。

調査は1988年から2005年の間に甲状腺がんになった30766人を対象に行われ、1988年では、女性10万人に6.4人の発病率だったものが、2005年には14.9人に増加し、男性も2.5人から5.1人に増加していました。

さらに最も多かったのは1センチ未満の小さな腫瘍の発見でしたが、4㎝以上の大きな腫瘍の発見も増加していることが明らかに。

この結果について「環境、食生活、遺伝子などの要因のほかに、何か甲状腺がんを増加させる要因があるのか否かについて研究を進めていくべき」とチェン博士は述べています。

Primary source: Cancer
Source reference:
Chen AY, et al "Increasing incidence of differentiated thyroid cancer in the United States, 1988-2005" Cancer 2009; DOI: 10.1002/cncr.24416.