コラムColumn
鉛とうつ、パニック障害
病気食
Posted on 2009.12.9
鉛は身近に存在する神経毒物ですが、その研究は幼児の知能障害や精神薄弱、骨の成長不全、仕事などで大量に鉛に汚染された人の認知機能低下、抑うつ状態などが報告されていました。
しかし今回、カナダのモントリオール大学マリーズ・ブシャー博士らが、鉛の血中濃度とうつ、パニック障害、不安症との関係について12月号の『Journal of General Psychiatry』で報告しました。
これによると、鉛の血中濃度が高い人は低い人に比べて、パニック障害やうつを起こしやすいことがわかったそうです。
鉛といえばひと昔前はガソリンに含まれて大気汚染問題となったり、工場の排水、油絵の具に含まれたり、また劣化した水道管に含まれる鉛による飲水の汚染などが問題となっていました。
身近に潜む鉛、ちょっと気になりますね。