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エジプトのミイラも動脈硬化に苦しんだ?

病気

Posted on 2010.1.11



ミズーリ州カンザスシティーのR.トンプソン博士らが、アメリカ心臓学会で報告した内容によると、エジプトの国立古代博物館に収容されている16体のミイラをCTスキャン検査にかけたところ、そのうち9体に動脈硬化と思われる石灰化が見られたそうです。動脈に石灰化が見られたもっとも古いミイラは、紀元前1981年~334年のもの。

ファストフードも、タバコも、クルマも、座ったままのお気楽な生活でもなかったはずの古代エジプトで、現代人と同じように動脈硬化らしき兆候が見られたことに関して博士らは次のように分析します。

やはりミイラになるほど身分の高い人たちは、農耕が発達し、肉類も豊富だった生活で、たっぷりと食料が供給され、現代人と同じような食べ過ぎの状態が続き、それが動脈硬化を引き起こしたのかもしれないということ。

ただし、この動脈の石灰化が、本当に動脈硬化であるかどうか、さらなる研究が待たれるところです。

Primary source: Journal of the American Heart Association