コラムColumn
【メディカル】アメリカ人の5人に1人がロコモ!
病気肥満
Posted on 2010.10.19
日本人はBMIが30以上の人は、4%程度ですが、アメリカ人には26%もいるようで、日本よりも早く肥満によるロコモティブシンドロームが懸念されています。
米国疾病予防管理センター(以下CDC)によると、18歳以上のアメリカ人の22.2%が関節炎であると診断されていることが明らかになり、さらに数十年後にはこの数値がさらに増加する傾向にあることが、10月8日付けのMorbidity and Mortality Weekly Reportで発表されました。
これはアメリカが高齢化社会を迎えたことと、肥満、その他の危険因子が影響していることによるものだと分析しています。調査は2007年から2009年の間に行われた国民健康インタビュー調査の2万人以上のデータを分析したもので、医師から関節炎、痛風、リウマチなどと診断されたかどうかを聞き取り調査した結果でした。男女で比較すると、診断されたことがある男性は18.2%、女性は24.3%、肥満の人は 29.6%、肥満でない標準体型の人は16.9%でした。最終学歴が高卒の人は21.9%、大卒の人は20.5%で差はなく、活動的な人は18.7%で、活動的でない人は23.5%、また現在タバコを吸う人は23.7%、タバコを吸わない人は19%でした。
また注目したいのは、BMIが40 以上の人は52.9%が関節炎などを起こしており、CDCでは、肥満によって最もダメージを受けやすいのが、ひざ関節の関節炎で、これを発症することによって、歩くたびに痛みを感じているうちに、次第に歩かなくなり、運動量が減り、さらに肥満が増長するという悪いスパイラスが起こり、生活のQOLを下げてしまうことを指摘。たった?10ポンド(約4.5kg)痩せるだけでも、膝関節症のリスクを下げることが可能だと報告しています。