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インフルエンザは初期症状が出たらすぐに病院へ
病気
Posted on 2010.10.24
年末年始にかけて、また今年もインフルエンザの流行が懸念されます。昨年は世界的に新型インフルエンザH1N1型が流行し、日本でも学級閉鎖やコンサートの中止など、いろいろなところで影響を被りました。一方で日本において、インフルエンザの死者が少なく、大流行しなかったことについては、世界中で注目されています。
その理由について東北大学医学部加齢医学研究所抗感染症薬開発研究部門の渡辺彰教授は、「タミフルやリレンザなどの抗インフルエンザ薬を投与するタイム・リミットである“48時間以内”という限られた時間をしっかりと守ったことで、薬の効果が発揮され、症状を改善することができたからでしょう」と分析。症状が出たら、早期に抗インフルエンザ薬を投与することの重要性を指摘しました。実際に、アメリカでも抗インフルエンザ薬はたくさん使用されていましたが、投与した時間が、発症後72時間を過ぎてしまった場合も多く、抗インフルエンザ薬の投与が遅れたことによって、症状の改善が見られずに悪化してしまうケースが多かったようです。
そこでポイントになるのが、インフルエンザの初期症状の見分け方。以下のポイントをしっかり覚えておくと便利です。①地域でインフルエンザが流行している、②風邪のようなくしゃみ、鼻水、咳などの前兆がなく、急に高熱になった、③38℃以上の発熱と悪寒、④関節痛、筋肉痛、⑤頭痛、⑥倦怠感などで、特に①~③が該当すればすぐに病院に行きましょう。