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【食】コーヒーを飲むと前立腺がんのリスクが低下する可能性が高い!

病気食

Posted on 2011.5.27

coffee5ハーバード大学公衆衛生学部のKathryn M. Wilson博士らが、Journal of the National Cancer Institute 2011年5月17日オンライン版に発表した研究で、コーヒーを常飲している男性は、そうではない男性に比べ、致命的な前立腺がんを発症するリスクが低いということが、明らかになりました。
博士らは47911人の男性を対象に、1986年から2006年まで4年ごとに、レギュラーコーヒーとカフェインレスコーヒーの飲用頻度と、前立腺がんなども含む健康状況調査を専門家の助力を得て継続的に実施しました。
調査期間中に5035人が前立腺がんを発症し、そのうち642人は転移性・致死性の前立腺がんでした。調査対象者のがん発症に影響を与える可能性のある喫煙、肥満、などいくつかの要因を補正した上で、コーヒー飲用状況と前立腺がんの発症に関する関係をデータから分析しました。調査対象者全体のコーヒー摂取状況は、平均毎日1.9杯でしたが、毎日6杯以上コーヒーを飲む習慣のある男性は、コーヒーを飲まない男性に比べて、18%も前立腺がんを発症するリスクが低下していました。
さらに重症度の高い致命的・転移性の前立腺がんに限定した場合は、6杯以上コーヒーを飲む男性は、飲まない男性に比べて、発症リスクが60%も低いことがわかりました。またデータから毎日1杯当たりで、レギュラーコーヒーは約6%、カフェインレスコーヒーは約9%、それぞれ前立腺がんリスクを低下させる効果を持つことがわかりました。
別の視点からリスクを試算すると、コーヒーを毎日6杯以上飲んでいる男性は、10万人当たり年間425人、前立腺がんを発症するのに対し、飲まない人では529人であり、致死率の高い前立腺がんでは、6杯以上が34人に対し、飲まない人では79人ということになりました。
博士らはコーヒーは、抗酸化物質を多く含むこと、またコーヒーに含まれるクロロゲン酸がガン発症リスクに影響を与えている可能性があるのではないかとしています。