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【食】オリーブオイルが脳卒中予防に効果あり!
病気脳食
Posted on 2011.6.23
フランス・ボルドー大学のCécilia Samieri博士らがNeurology 2011年6月15日オンライン版に発表した研究で、オリーブオイルが高齢者の脳卒中予防に効果を持つことが明らかになりました。
博士らはボルドー、デジョン、モンペリエに住む脳卒中に罹患したことのない65歳以上の高齢者合計7625人を対象に、平均5年3ヶ月継続的に調査を行いました。高齢者はオリーブオイル消費状況で、①全く食べないグループ、②中頻度グループ・料理またはドレッシング、パンのどれかに使用して食べる程度、③高頻度グループ・料理には必ず使用すると同時にドレッシングまたはパンにいつもオリーブオイルを使って食べる、という3段階に分け、調査開始後の期間の脳卒中発症状況との関係を分析しました。
消費されたオリーブオイルはエクストラバージン・オリーブオイルが主で、博士らによるとフランスで消費される98%がエクストラバージン・オリーブオイルだということです。継続調査機関に148人が脳卒中を発症しましたが、脳卒中に関与すると考えられるリスク要因(社会的要因、食事内容・運動状況・BMI値など)を補正した上で、オリーブオイルと脳卒中の関係を抽出した結果、全く食べないグループに比べて高頻度グループの脳卒中発症リスクが、41%低いことがわかりました。
博士らはこれまでにも、オリーブオイルが高血圧、糖尿病、肥満、高コレステロール血症など心臓血管障害に繋がる要因に潜在的な予防効果を持つことがいわれてきましたが、今回脳卒中に対する予防効果が確認できたとしています。
今後はオリーブオイルのどの成分が機能して、予防効果を有するのか、更に詳しく研究すると同時に、オリーブオイルの効果を確認するための臨床的な研究も進める必要があるとしています。