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【ビューティー】身体醜形障害の患者は有名人の顔写真が逆さまでもすぐわかる!

病気美容

Posted on 2012.4.26

shukeikyoufu身体醜形障害になると、人の表情を見て怒りや悲しみなどの負の感情を正確に読み取ることができなくなると言われていますが、英国・ ハートフォードシャー大学(University of Hertfordshire)のKeith Laws教授らの研究で、身体醜形障害の患者は、有名人の顔が逆さまになって見せられた時に、そうではない人よりも素早く、それが誰かを認識できることが 明らかになりました。
通常人は誰かの顔を認識しようとする場合、全体の構成から判断しようとしますが、身体醜形障害の患者は、それぞれの顔 のパーツの特徴に注意が向いているために、上下が逆転していても、眼や口の特徴を素早く把握し、有名人であれば、それが誰であるのかを素早く認識できるの だそうです。
こうしたことは、身体醜形障害の患者に特有の認識パターンによるもので、この障害を持つ人は、顔や体のある特徴的な部分に、過 剰に注意を向けているため、自己の欠陥であると本人がみなす部分に、意識が過剰に向いてしまいますが、有名人に関しても同様の認知パターンで、注意を向け ているため、目の特徴や唇の特徴など、顔の特徴的なポイントを見極めることが、そうでない人よりもすぐにできるのだそうです。
身体醜形障害 の患者は、自分の外見の特徴的な部分に欠陥があると思い込み、とりわけ顔の各部分に脅迫的に関心を抱く結果、現在美容整形を受ける患者の15%は、身体醜 形障害の診断基準を満たす程であると考えられていますが、人口の1~2%も存在すると想定される身体醜形障害に関して、今回の研究から、身体醜形障害の軽 度、かつ早期の客観的な診断法として利用できるかどうか、さらに研究を進めたいとしています。