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【ライフスタイル】風邪には運動か瞑想が効果的!
病気運動
Posted on 2012.7.31
適度な運動や瞑想が心理的ストレスを軽減し、健康に良いことはこれまでの研究から示唆されていますが、具体的にどの程度プラスの効果 があるか、一般化できるのかどうか、あまり明確な研究結果がありませんでしたが、米国・ウィスコンシン大学マディソン校医学部のBruce Barrett准教授らがAnnals of Family Medicine 2012年7・8月号に発表した研究で、適度な運動することと瞑想することが、インフルエンザや風邪の悪化に対して効果を持つことが明 らかになりました。
研究では50歳以上の健康な被験者149名(平均年齢59歳、女性82%)を対象に、①適度な運動をする、②瞑想(マインドフルネス瞑想法)を行う、③比較対照の通常の生活、3グループに分け8週間それぞれのトレーニングを行う介入実験を実施しました。
運動は毎日速歩ないし軽いジョギングを45分と週に合計2時間半のバイクやトレッドミルなどのワークアウト、瞑想は個人で毎日45分と週に2時間半のグループセッションでした。
期 間中の呼吸器疾患の発症は運動グループ26例(症状継続の延べ日数241日)、瞑想グループ27例(257日)に対し対象グループでは40例(453日) ありました。介入後8ヶ月間の風邪やインフルエンザによる欠勤は運動グループでは延べ32日、瞑想グループでは延べ16日、比較グループ67日でした。し かしながらウィルス検査による罹患率は、③グループにほとんど違いはありませんでした。
准教授らはこの結果について、運動と瞑想が風邪やインフルエンザの症状を軽減することに、一定の効果があることを明らかにできたのではないかとしています。