コラムColumn
30分の睡眠不足が肥満と糖尿病リスクを高める
病気
Posted on 2015.5.7
睡眠不足は健康を害する原因の1つですが、平日に30 分、睡眠時間が短くなることで、肥満のリスクが17%、2型糖尿病を発症するリスクが39%も増加することが、カタールのワイコーネル医科大学の研究で明 らかになり、2015年3月にカリフォルニアで開催された米国内分泌学会の年次総会で発表されました。
これは、2型糖尿病と診断されたばかりの男女522人を対象に、①食事と運動指導を行うグループ、②運動指導を行ったグループ、③通常の診療のみを行ったグループ、という3つのグループに分けて、睡眠日記、空腹時の血液サンプルの分析、ウエスト周囲径などを分析しました。
その結果、平日、睡眠不足に陥っている人の72%が肥満であること、平日の睡眠不足が血糖値を上昇させて、糖尿病を悪化させている可能性が高いことなどが判明しました。
Taheri S. “The Impact of Sleep Debt on Adiposity and Insulin Sensitivity in Patients with Early Diabetes” [Abstract LBT 112]. Presentation at ENDO 2015 (Annual Meeting of the Endocrine Society), 5 March 2015.