コラムColumn
長時間労働は脳卒中リスクを高める
病気
Posted on 2019.7.10
長時間労働(LWH:Long Working Hours)および、長時間労働を長期間続けることは脳卒中リスクを高めることが、
フランス国立保健医学研究所(INSERM: Institut National de La Sante Et de La Recherche Medical)
などの研究で明らかになり、 2019年7月1日発行の『Stroke』で発表されました。
これは、フランスの大規模な一般集団コホート「 CONSTANCES(Cohorte des Consultants des Centres d'Examens de Santé)」
のデータを分析したもので、 LWHの定義として、
「少なくとも年間50日間、 1日10時間以上の労働時間があった参加者」と定義しました。
その結果、分析に参加した143,592人の参加者のうち、 1224人(0.9%)が脳卒中を発症し、
42 542人(29.6%)がLWHであることがわかり、 そのうち14 481人(10.1%) が10年以上のLWHであることがわかりました。
LWHの人はそうでない人に比べて29%、 10年以上LWHが続く人は45% も脳卒中リスクが高いことが明らかになりました。
Association Between Reported Long Working Hours and History of Stroke in the CONSTANCES Cohort. Stroke, 2019