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炎症を予防する食品で心臓病リスクを下げる

病気老化食

Posted on 2020.11.4

赤味肉、加工肉、生成した穀物、砂糖入り飲料などを控えて、緑黄色野菜、全粒粉、果物、お茶、コーヒー、ワインなどを中心にした食事にすれば心臓病を予防できることが米国ハーバード大学の研究で明らかになり、2020年11月の『Journal of the American College of Cardiology』に発表されました。

この研究は、過去に行われた合計21万人の食事と生活習慣のデータ、および健康データを基に分析したもの。食品の種類ごとに炎症を誘発するレベルの評価も行いました。その結果、炎症誘発レベルの高い赤味肉、加工肉、生成した穀物、砂糖入り飲料などを多く摂取したグループは、緑黄色野菜、全粒粉、果物、お茶、コーヒー、ワインなどの炎症誘発レベルが低い食品を多く摂取したグループと比較して、心臓病の発症リスクが48%も高く、脳卒中のリスクも28%も高いことが明らかになりました。

研究者は、炎症を起こさないように働く抗酸化、抗炎症作用の高い食品の例として、 緑の葉野菜(ケール、ほうれん草、キャベツ、ルッコラ)、黄色野菜(カボチャ、黄ピーマン、豆、ニンジン)、全粒穀物、コーヒー、お茶、ワインを上げており、精製された砂糖、生成された穀物、揚げ物、砂糖入り飲料、加工された赤肉や赤味肉、内臓肉を消費を制限することを提案しました。

【出典】 Jun Li, Dong Hoon Lee, Jie Hu, Fred K. Tabung, Yanping Li, Shilpa N. Bhupathiraju, Eric B. Rimm, Kathryn M. Rexrode, JoAnn E. Manson, Walter C. Willett, Edward L. Giovannucci, Frank B. Hu. Dietary Inflammatory Potential and Risk of Cardiovascular Disease Among Men and Women in the U.S.. Journal of the American College of Cardiology, 2020; 76 (19): 2181 DOI: 10.1016/j.jacc.2020.09.535