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低炭水化物ダイエットを半年続けると2型糖尿病が改善
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Posted on 2021.2.1
低炭水化物ダイエットを6か月続けた2型糖尿病患者は、他の推奨される食事療法と比較して、より高い改善率を副作用なしに実現できることが、2021年1月13日の『British Medical Journal(BMJ)』で報告されました。
この研究は国際的な2型糖尿病の研究チームが47~67歳の1357人の2型糖尿病患者を対象に、低炭水化物ダイエット(1日の摂取カロリーに占める炭水化物の割合が26%未満)と、超低炭水化物ダイエット(1日の摂取カロリーに占める炭水化物の割合が10%未満)の有効性と安全性を評価したもので、6か月間の低炭水化物ダイエットを行った被験者は、有害事象なく体重減少を実現させ、体脂肪が改善し、血糖値も低下して、糖尿病治療薬の量を減らすことができたということです。
しかし一方でこれらの低炭水化物ダイエットから得られるメリットは、ほとんどの場合12か月で減少してしまうことも明らかになりました。この研究成果について研究者は、低炭水化物ダイエットの有効性についてされに研究するとともに、2型糖尿病管理のためには、短期間のダイエット計画を立てて厳格な管理のもとに実施することで治療効果が得られると述べています。
【出典】
Joshua Z Goldenberg, Andrew Day, Grant D Brinkworth, Junko Sato, Satoru Yamada, Tommy Jönsson, Jennifer Beardsley, Jeffrey A Johnson, Lehana Thabane, Bradley C Johnston. Efficacy and safety of low and very low carbohydrate diets for type 2 diabetes remission: systematic review and meta-analysis of published and unpublished randomized trial data. BMJ, 2021; m4743 DOI: 10.1136/bmj.m4743