歯ぐきからの出血は歯周病の兆候としてよく知られていますが、ビタミンC不足の兆候としても注意が必要だという研究が発表されました。これは米国ワシントン大学が行った調査結果によるもので、2021年2月1日発行の『Nutrition Reviews』に掲載されました。調査は 6か国で実施された1140人のデータを含む15の臨床試験と、8210人の米国人のデータを分析した結果から得られたものです。

その結果、歯磨きやデンタルフロスを使った際の歯ぐきからの出血、または歯肉からの出血がみられる人は、血中のビタミンCレベルが低いことがわかりました。

研究者たちは、歯ぐきからの出血がみられる人は歯周病予防とともにビタミンCの摂取量を増やすようにする必要があることを指摘しています。

【出典】Philippe P Hujoel, Tomotaka Kato, Isabel A Hujoel, Margaux L A Hujoel. Bleeding tendency and ascorbic acid requirements: systematic review and meta-analysis of clinical trials. Nutrition Reviews, 2021; DOI: 10.1093/nutrit/nuaa115