ＰＬＯＳ　ＭＥＤＩＣＩＮＥ　2010年3月号で米国・ミルウォーキーのウィスコンシン医科大学の研究チームがＢＭＩ値の高い太った男性は、痩せた男性や太った女性を含む女性一般よりも、交通事故で致命的なダメージともなりうる上半身に、負傷を追いやすいことをデータとデータに基づいたシミュレーションによって明らかにしました。
過去の事故のデータからも太った男性は頭部、顔面、胸、脊椎などに重傷を負いやすいことが知られていました。研究ではこうしたデータとＢＭＩ値、性別などを組み合わせコンピュータでシミュレーションして見ました。
その結果、太った男性は痩せた男性や太った女性を含む女性全体よりも体型、脂肪のつき方、結果として体の重心の位置が高いためなどから交通事故の際に上半身に重傷を負いやすいことが分かりました。
研究者たちは太った男性がどんどん増加する米国ではこれまでの平均的な体型のダミーを使用した自動車メーカーの安全対策だけではなく太った男性ドライバー向けの安全対策も必要となっているかもしれないとしています。