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ファーストフードの看板を見るだけで人はせっかちに?

心理食

Posted on 2010.4.1

adトロント大学ロトマン・スクールオブマネジメントのChen-Bo Zhong准教授らの“Psychological Science”に掲載が予定されている研究によると、人はファーストフードの看板やサインを目にするだけで、せっかちになってしまうのだそうです。
准教授らの実験で、被験者は意識に残らない、わずか数ミリ秒間ファーストフードのサインを見ただけで、それに続く実験で、求められてもいないのに、文章を速く読むようになったり、ファーストフードの店で食事をした後の買い物で、より時間を節約するような商品を好んで選ぶ傾向が出たそうです。
 准教授らはこの結果からファーストフードに触れることで、せっかちさと即座の満足感に重きを置くことに人が強化されており、ファーストフードの影響はこれまで考えられていたよりも広範な領域で我々の日常の心理と行動に影響を与えていることを考える必要があるとしています。
Chen-Bo Zhong, The Rotman School of Management at the University of Toronto and the author,“ Fast food is not only bad for your body, but may also harm your bank account”; Published in a forthcoming issue of“Psychological Science”; http://www.rotman.utoronto.ca/newthinking/fastfood.pdfhyouji