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“ヘルシー”な食べ物は、食べた後で空腹を感じる!?
心理美容肥満食
Posted on 2010.4.19
塩分が多すぎる、油が多い、など体に良くないと知っていながら、どうしてもつい食べてしまい、満足感と同時に後悔してしまうという経験がある人も少なくないと思いますが、米国・シカゴ大学のAyelet Fishbach教授らが“Journal of Consumer Research” の3月10日ONLINE版に発表した研究によると、
同じ食べ物でも「おいしいですよ」と勧められて食べた時よりも「健康的ですよ」と勧められて食べた時の方が、あとで空腹感を感じやすいということです。
教授たちは51人の学生被験者に同じチョコ・ラズベリーバーを「健康的なバーでタンパク質とビタミン、食物繊維の入った」バーと言って食べさせたグループ、「真ん中にとっても味が良くておいしいチョコ・ラズベリーの塊が入った」バー言ってから食べさせたグループ、もうひとつはチョコバーを「見せただけ」のグループにわけて、それぞれの空腹度を調べました。
しばらく経ってから3つのグループの被験者に空腹度合いを質問した結果、「おいしい・・」バーグループと「見ただけ」グループの空腹度は同じで、「健康的・・」バーと言われて食べたグループだけが空腹度が高かったそうです。
また別の実験では、「健康的」を食べさせられた被験者は、その後好きなものを食べてよいとされると、他のグループより実際にたくさん食べてしまったそうです。
この結果から教授は、「健康的」とされる食べ物や食事には「食べるべき」という義務的なものが感じられるので、そのことが満足感を損い、空腹感を感じさせ結果として、後でたくさん食べてしまうことに繋がるのではないかとしています。