コラムColumn
【メディカル】理想と現実の大きな落差!現実のパートナーの体型は求める理想とは大きく違うことが明らかに!
心理
Posted on 2010.10.10
フランス・モンペリエ大学のAlexandre Courtiol博士(現在は米国・Sheffield大学)らがPLoS ONE 9月27日号に発表した研究で、フランス人のカップルは現実のパートナーの体型が好みの異性に求める理想の体型と大きく違っており、その食い違いは女性のほうが大きいことがわかりました。
博士らはフランス・モンペリエ市に在住する96カップル(調査対象者の中央値は年齢、身長、体重、BMIは男性27.6歳、177.2cm、73.0kg、23.2、女性25.8歳、165.0cm、57.0kg、21.0、婚姻または同棲期間 36ヶ月)を調査しました。調査対象となったカップルの男女は上記の実際の体型を含むデータを調査されると同時にコンピュータ・ソフトを使用して異性パートナーに望む彼ら好みの理想の体型がそれぞれどのようなものかが計測されました。
調査の結果、男性は女性の理想体型として身長 166.8cm、体重52.0kg、BMI値18.4を求め、女性は男性の理想体型として178.4cm、74.5kg、23.5を求めていました(数値は中央値)。データの分析の結果、男性は一般的に実際と現実の乖離が少なく、したがって不満も少なく、よりスリムな女性が好みの理想体型であり、現実のパートナーがスリムであっても、よりスリムな女性を理想としていました。一方女性も現実のパートナーと理想のパートナーに大きな違いがありましたが、一般的な傾向性はなく、また実際との相関性も見られず、より痩せた男性が好みの場合も、より太った男性が好みの場合もあるなど、好みの理想体型と現実の乖離がより大きくバラバラでした。
博士はこの結果は理想体型の相手は稀で、出会うことも滅多にないということと、男女がパートナーを選択する際の生物学的な最適解が(つまりどんな男女と一緒になれば子育てにベストかなど)、男女で違いがあり得ることからではないかとしています。