Category記事カテゴリ その他女性心理性と生殖教育、子育て書道男性病気美容老化肥満脳運動雑記食 コラムColumn HOME コラム 心理教育、子育て 大津いじめ事件とUCLA孤独スコア 大津いじめ事件とUCLA孤独スコア 心理教育、子育て Posted on 2013.2.2 「大津いじめ事件」で自殺した中2の男子生徒が受けていた陰惨ないじめの数々が報道された。 いま「孤独は免疫システムの機能を悪化させる」という医学論文を訳していて、手が止まった。 この論文で紹介されていた『UCLA孤独スコア』という孤独感を評価する10個の質問を読んでいるうちに、涙が出てしまった。 きっと、自殺した少年は、この質問全てが「4点」で、激しい孤独のトンネルから抜け出せなかったのだろう。 孤独は免疫システムを侵すだけでなく命まで奪ってしまう。 『UCLA孤独スコア』のような科学的にも裏打ちされた良い評価基準があるのだから、学校で定期的に生徒に回答させてはどうだろうか? たとえ正確に分析できなくても、孤独や疎外感に関する質問を読んで考え、答えることは、すごく意義があると思う。 いじめの現状を把握できず、生徒とうまく接触さえもできない教師が多いのならば、せめてこのような医学や心理学の成果として生まれたエビデンス付きのアンケートだけでもやってみてもいいのではないか? 皆さんもぜひ、お試しください。 ~~【UCLA孤独スコア(UCLA Loneliness Scale)】~~ 次の10個の質問に対して、4つの選択肢から1つ選び、合計点を算出してください。 【選択肢(10問共通)】 「しばしば感じる(4点)」/「ときどき感じる(3点)」/「めったに感じない(2点)」/「まったく感じない(1点)」 【質問】 1 どのくらいの頻度で「自分は一人ぼっちでたくさんのことをやっていて不幸だ」と感じますか? 2 どのくらいの頻度で「自分には誰も話す相手がいない」と感じますか? 3 どのくらいの頻度で「自分は一人ぼっちでいるのが耐えられない」と感じますか? 4 どのくらいの頻度で「自分は誰からも理解してもらえない」と感じますか? 5 どのくらいの頻度であなたは「誰かからの電話やメールやメッセージ」を待っていますか? 6 どのくらいの頻度であなたは「自分は本当に孤独だ」と感じますか? 7 どのくらいの頻度で「自分は自分のまわりの人に接触したり、仲良くしたりできない」と感じますか? 8 どのくらいの頻度で「自分は仲間に飢えている」と感じますか? 9 どのくらいの頻度で「自分は友人を作るのが苦手だ」と感じますか? 10 どのくらいの頻度で「自分は他の人から疎外され仲間外れにされている」と感じますか? ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 【結果の分析】 15~20点:一般的なレベル 21~29点:やや深刻な孤独を感じている状態 30点以上:かなり深刻な孤独を抱えている状態 【平均値】 大学生:20点/看護師:20点/教師:19点/高齢者:16点 *UCLA孤独スコアは米国アイオワ州立大学人間科学部のダニエル・ラッセル教授(Daniel Russell)がUCLAでの研究時に開発した孤独感を測定するスコアで、大学生、看護師、教師、高齢者など広範囲な被験者からの回答をもとに作成したもので、現在でも様々な医学系・心理系・教育系の研究に用いられています。 Russell, D. (1996). The UCLA Loneliness Scale (Version 3): Reliability, validity, and factor structure. Journal of Personality Assessment, 66, 20-40. Twitter Facebook LINE