コラムColumn

当てにならない価値判断~安いレストランで高級肉を食べても安い肉と評価してしまう

心理

Posted on 2014.11.7

高いブランド物の製品に憧れて購入する人はたくさんいますが、それが本物かニセモノかを判断する能力は意外に当てにならず、ほとんどの人がその製品の品質を「価格」で判断していることが、米国シカゴ大学、コーネル大学、コロラド大学などの共同研究で明らかになりました。
これは、ゴージャスな高級レストランの30ドルのステーキを、カジュアルな安いレストランで10ドルで販売しても、それを食べた客は高級ステーキとは判断できなかったという研究結果をもとに分析されたものです。
この結果について研究者らは、ものの価値を判断するために、人々は、見た目の品質よりも「価格」の情報を、より重視していることが明らかになったと分析しています。
"Fooled by Heteroscedastic Randomness: Local Consistency Breeds Extremity in Price-Based Quality Inferences." Journal of Consumer Research: December 2014.