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製品の購買意欲はCM前にみた映像の好感度に影響される

心理

Posted on 2015.6.25

phm20_0239-sCMで紹介された製品を買いたくなるかどうかは、そのCMが流れる前に見た映像の印象の良し悪しに影響することが、フロリダ国際大学の研究で明らかになり、2015年6月のJournal of Marketing Research で紹介されました。
この研究では、ある製品CMを見る前に、好感度の高い米国俳優ウィル・スミスの全く関係ない映像を見せた場合と、ジャスティン・ビーバーという全米一の嫌われ者ミュージシャンの映像を見せたときの人々の購買意欲の違いを比較しました。
その結果、CMを見る前にウィル・スミスの映像を見たときの方が、よりそのCM製品に対する購買意欲が高まることが明らかになりました。
たしかに、おもしろい番組を見ている間に流れるCMには好印象を持ちますが、おもしろくない番組であれば、CM製品に対して「こんな番組をサポートしているのか!」と呆れるか、CMを見る前にテレビを消してしまいます。
CMそのもののクオリティも大切ですが、そのCMの前後に見る映像も、大きな影響を与えることを、研究者らは指摘しています。

More Than a Feeling: Emotional Contagion Effects in Persuasive Communication. Journal of Marketing Research, 2015