深夜の夜食やお菓子を食べることで、翌日の仕事のパフォーマンスが低下することが米国ノースカロライナ大学の研究で明らかになり、2021年4月の「Journal of Applied Psychology」に発表されました。オフィスで残業、最近ではリモートワークで夜遅くまで仕事に没頭してしまい、気がついたらお腹が減ってしまい、夜遅い時間に食事をとったり、スナック菓子をつまんだりした経験は、誰にでもあると思います。この調査では、米国人のフルタイム従業員97人に一連の質問に1日3回、10日間連続して回答してもらいました。10日間、仕事の前に、研究参加者は彼らの身体的および感情的な幸福に関連する質問に答え、仕事の終わりに1日の仕事の内容、さらに夕方から就寝前までの飲食行動についての質問にも答えました。その結果、不健康な深夜の食事やお菓子のつまみ食いをした翌日は、頭痛、胃痛、下痢などを報告し、夜食を食べてしまった罪悪感や恥ずかしいという感情などのストレスを強く抱えていることが明らかになりました。さらにこの影響で、仕事の効率が低下してしまうこともわかりました。前夜の夜食やつまみ食いを悔いたり自分を責めて頭痛や胃痛を感じる傾向は、日頃から感情が不安定な人に強く出ており、安定している人は不健康な食事の後の身体的・肉体的ストレスを感じる程度が低く、職場のパフォーマンスの低下も少ないことが明らかになりました。夜食を食べてしまった事実は消せないので、いつまでも悔やんだり自分を責めたりせずに、気持ちを切り替えて、翌日の食事メニューは軽めに、歩数を増やすなどして、前日の不健康な行動をポジティブに解消させようという気持ちの切り替えが、仕事の効率もアップさせるのではないでしょうか?特にコロナ禍では、リモートワークで昼夜逆転生活に陥らないようにご注意ください。
【出典】Seonghee Cho, Sooyeol Kim. Does a healthy lifestyle matter? A daily diary study of unhealthy eating at home and behavioral outcomes at work.. Journal of Applied Psychology, 2021; DOI: 10.1037/apl0000890