コラムColumn
【ライフスタイル】たくさん体を動かした日はいつもより人生の満足感が高まる!
運動
Posted on 2012.11.2
嫌なことや残念なことがあった日には、いつもより余計に運動すると人生の満足感が高まり、精神衛生に良いことが、米国・ペンシルベニア州立大学の研究チームがHealth Psychology 2012年10月22日オンライン版に発表した研究で明らかになりました。
研 究チームは人生の満足感がその人の健康に大きな影響を与えることが、さまざまな研究から確認されており、また運動することが人間の心理状態に影響を与える ことを知られていることから、運動することが個人の日々の心理状態にどのように作用しているのか、特に生きていてよかった、生きているのが楽しい、などと 感じられる「人生の充実感・満足感」との関係で、どのように影響しているのかを実験調査しました。
実験はこれまでの研究から、他の世代より も精神状態が変化しやすく、したがって簡単に悪化しやすい青年(18~25歳)を対象にして行われました。実験内容は大学生の青年を2グループに分け、A グループ190人は日誌の形式で連続8日間、Bグループ63人はウェブサイトに記入する方式で連続14日間、その日の気分と人生の満足感、運動を何をどの くらい行ったかについて、その日の自分の自己評価などが調べられ、データ化されました。
また参加者は全員が始めに性格特性検査を受けていま した。毎日の気分や人生の満足感に影響を与える可能性のある性格特性、BMI値などの要因の影響を取り除いた上で、運動と人生の満足感に関する関係を解析 した結果、その日の運動量が、その日の人生の満足感・充実感の高低に直接的な影響を与えていることが明らかになりました。
特に普段行っている運動量よりも若干多めに運動すると、顕著にその日の人生の満足感が向上することもわかりました。
この結果から研究チームは落ち込みそうなときにはいつもより少しだけ長い時間、もしくは少しだけ強めに運動すると人生の満足感が上がって精神衛生に良いので実行することをお勧めするとしています。