もう歳だから運動しても健康になれない…というのは間違いで、人は高齢になって運動を始めても健康になれることが明らかになり、イギリスの科学雑誌『British Journal of Sports Medicine』の2013年11月25日号に発表されました。これはイギリスのロンドン大学の研究で、平均年齢63.7歳の健康な高齢者、男女3545人のデータを解析したもの。研究者らは、2002年～2003年に第1回目の調査を実施し、8年後の2010年～2011年に第2回目の調査を行いました。そ の結果、全体の19.3％が慢性病や心血管障害などもない健康体でした。さらに、飲酒・喫煙・性別・婚姻状況・経済的な状況などを調整して分析した結果、 8年間ずっと週に1回以上、運動を続けていた人は、まったく運動していなかった人よりも7.68倍も健康レベルが高く、8年の間に運動をスタートした人 も、3.37倍ほど健康レベルが高まったことが明らかになりました。この結果について研究者は、高齢者になってから運動を始めても、十分に健康レベルを保つために貢献することを指摘しています。
British Journal of Sports Medicine, online November 25, 2013.