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中年期の運動習慣は認知症を予防する

運動

Posted on 2016.9.12

ヘルシンキ大学の研究によると、中年期の運動習慣は、高齢になってからの認知症の発症リスクを低下させることが明らかになり、2016年9月の『Journal of Alzheimer's Disease』で発表されました。
 
これはフィンランドの双子を対象としたコホート研究によるもので、66歳から97歳までの平均年齢74.2歳の双子3050人を対象に、運動習慣と認知機能についての関連性を調べた研究です。
 
そ の結果、中年期以降にウォーキングよりも負荷がかかる、適度に活発な運動を日常的に行っている人は、運動を日常的に行っていない人に比べて、認知機能が維 持されていることが判明。脳内の成長因子の量を増加させたり、シナプスの可塑性を改善させたりするといわれる運動の健康効果などが、実際に認知症を予防す るのに役立っている可能性が高いことが示唆されています。
 
Paula Iso-Markku, Katja Waller, Eero Vuoksimaa, Kauko Heikkilä, Juha Rinne, Jaakko Kaprio, Urho M. Kujala. Midlife Physical Activity and Cognition Later in Life: A Prospective Twin Study. Journal of Alzheimer's Disease, 2016