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【ボディワーク】有酸素運動は高齢者の脳機能を改善する!
脳運動
Posted on 2012.12.22
有酸素運動が健康に良いこと、そして発表された実証的研究結果に基づいて生活習慣病予防に有効であることは、すでに良く知られていますが、ニュージーランド・ダニーデン市にあるオタゴ大学のHayley Guiney博士らが、Psychonomic Bulletin & Review 2012年12月オンライン版に発表した多数の研究結果に関するレビュー研究で、有酸素運動が高齢者の脳機能の維持や改善にも有効であることが明らかになりました。
博士らによるとまず高齢者は、身体機能が良いほど認知機能が良く、また有酸素運動は選択的注意機能や作業記憶、課題の切り替えなどの認知機能維持に効果をもっていることが複数の研究から明らかにされているということです。そして複数の介入実験の結果から、有酸素運動により、上記のような認知機能が高齢者の場合には、改善効果を持っていることも証明されており、単なるストレッチや筋トレには、そうした効果がないことも明らかになっているとしています。
またこうした有酸素運動の影響による脳の認知機能の維持に関して、年齢による認知力低下が大きな問題となる自動車の運転などには、好ましい影響を与えていることもわかったとしており、博士らは多くの研究をレビューして得た結論として運動すること、特に有酸素運動をすることが認知機能をより良く保つためのシンプルな方法として推奨されるとしています。