コラムColumn

あくびは脳を冷やす

Posted on 2014.5.21

あくびをしたくなるのは、寝る前、起床後、退屈な会議中、集中力が途切れたときなど。実はあくびは脳の温度を一定に保つために役立っていることが、ウィーン大学の研究で明らかになり、2014年5月号の『Physiology & Behavior』に報告されました。以前から、あくびは、脳に酸素を送るために出るものだと言われてきましたが、あくびによって血中の酸素のレベルが上昇し、脳への酸素供給が行われ ていることを科学的に実証することができませんでした。しかし一方で、あくびには、体温や脳の温度が上がったときに、脳を冷やす役割があることがわかった ということです。

phm25_0391-s A thermal window for yawning in humans: Yawning as a brain cooling mechanism. Physiology & Behavior, 2014