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クラッシック音楽が脳の機能を良い状態にする可能性あり
脳
Posted on 2015.3.16
世界中で毎日、さまざまな音楽が生まれ、CDが発売され、街角やコンサートで演奏され、人々はそれを喜んで聴きに行きます。このように音楽を聴くのが好きな人は多いですね。それはなぜでしょか?特にクラッシック音楽は時代や国境を超えてファンの多い音楽です。ヘルシンキ大学の研究によると、クラッシック音楽を聴くことで、ドーパミンの分泌と輸送が活性化され、脳細胞の神経伝達や学習や記憶に関与する遺伝子の活性を増強し、特にαシヌクレイン(SNCA)というパーキンソン病の発症に関係している遺伝子が過剰に活性を高めて、神経変性を起こさないように抑制する働きがあることが、2015年3月12日のオンラン版の『Peer J』で紹介されました。この研究で使用されたのは、モーツァルトの『ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調K.216』だったそう。たしかに心地良い曲で、頭もスッキリしますね。つまりクラッシック音楽は、脳の健康や機能を維持するためにプラスの効果をもたらしてくれるので、私たちは無意識のうちにそれを聞きたがるのかもしれませんね。
The effect of listening to music on human transcriptome. PeerJ 3:e830 https://dx.doi.org/10.7717/peerj.830